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無垢木材について
2025.05.15
- 豆知識
『無垢木材』について
無垢木材とは天然木から採れる一枚の板そのもののことを言います。
厚み方向に貼り合わせがなく、余分な手を加えていないからこそ
自然素材ならではの特徴がそのまま活かされています。
無垢木材をよく知っていただくために、基本的な特徴をまとめてみました!
素材で選ぶ
天然の木には、独特の色味と表情のバリエーションがあります。
樹種によって色味が違うのはもちろん、同じ樹種でも一枚一枚表情が異なります。
時間とともに風合いが変化するのも、無垢木材と付き合っていく愉しみのひとつです。
色味で選ぶ
ー色味についてー
樹種によって色は様々です。天然木は明るい色から濃いめの色まで着色しなくても幅広い
色味のバリエーションを持っています。
色の濃淡だけでなく、赤味があったり、黄味がかっていたりバラエティ豊か
です。
〈明るめ〉カバザクラ、メープルなど
〈中間色〉アメリカンブラックチェリー、オーク、チークなど
〈濃いめ〉ウォールナット、タガヤサン、ローズウッドなど
〈赤味系〉サペリ、ジャトバなど


↑明るめ(カバザクラ) ↑中間色(ヨーロピアンウォーク)


↑濃いめ(ウォールナット) ↑赤味系(サペリ)
木柄で選ぶ
ー木目についてー
素材を選ぶ際に色味とともに大切なポイントとなるのが
木柄です。木目の表情によって空間全体の印象が大きく変わります。
木目がはっきりしているものは木質感が強く、木の個性が主張
されます。木目がおとなしいものは木の雰囲気が強く出すぎない
ので、スッキリした空間になります。
●〈木目がはっきりしている還孔材〉アッシュ、オーク、クリ、ケヤキ、タモなど
●〈木目がおとなしい散孔材〉カバサクラ、バーチ、メープルなど


↑木目がはっきりしている木(タモ) ↑木目がおとなしい木(メープル)
ー張り方ー
同じ向きで張っていく「流し張り」のほかにも個性的な張り方がいろいろ
あります。同じ樹種でも張り方によって空間の印象が変わります。
代表的な張り方を紹介します!
●乱尺張り

長さが乱尺のものを同じ向きに張っていく方法です。
さまざまな長さを組み合わせていくのでリズム感が
生まれます。色合いや木柄のバランスを調整することで
床面の雰囲気がいっそう引き立ちます。
●りゃんこ張り

同じ寸法のものを一定の間隔でずらして
張る方法です。ずらす寸法によって雰囲気は変わりますが
いずれも数枚おきに木口のつなぎ目を直線状にあわせること
で整然とした印象になります。
●斜め張り

壁に対してフローリングを斜めに張り上げる方法です。
空間が広く見える視覚効果があります。動きのある個性的
な空間に仕上がります。
●すだれ張り

同じ長さのフローリング材を巾方向の接合面を揃えて
張る方法です。天井によく使用される張り方を床に応用
することで横の広がりを感じさせます。
●朝鮮張り

同じ長さのフローリング材を一定の間隔で並べその
繋ぎ目に縦向きの床材を差し込む方法です。
朝鮮半島の古い民家や寺院でよく見られる張り方で整然とした
印象を与え空間をゾーニングする際にも活用できます。
●へリンボーン張り

無垢木材の小片を山型に張っていく方法です。
「ニシン骨(Herringbone)」に見えることからこのように
呼ばれています。デザイン性はもちろんのこと、繊維方向を
交差させることで寸法安全性が高まります。
仕上がりはクラシカルな印象を与えます。
●市松張り

タイルカーペットやツキ板などを市松模様
のように交互に張るといった方法です。
具体的にはタイルカーペットの場合は縦方向と横方向
を交互に貼ることでつなぎ目が目立ちにくくなりデザイン性も
高まります。
フローリングはお部屋の印象大きくを左右する部分です。
張り方次第で無垢材のフローリングは多彩な印象を生み出す事が
できます。
「こんな張り方のフローリングで空間を作りたい!」など張り方も
フローリングを選ぶ時の参考にしてみてください😄